街中に造った雑木とレンガサークルのお庭

左側の二階が仕事場で中央挟んで右側が貸駐車場になっています。 ビルの空き地に土の場所がありここにお庭を造ることになりました。周囲は建物の壁が迫っており緑を入れて癒しの空間を造りたいと強く感じました。

周囲からの視線を遮り空間の仕切りを造る為、木調の樹脂フェンス（高さ1.8ｍ）で囲みその中へお庭を造りました。 完成時期は3月で雑木も葉が出ていない状態でしたが、5月になると新芽が芽吹き心地よい空間となりました。 　構造物は中央がレンガサークル（SBICショコラ・コロン）、奥の扉はD,Sガーデンのディ‐ズパティオ、左の階段はアイアンとイぺ材の特注階段。 　樹木はアオダモ株立、ヤマボウシ株立、ナツツバキ株立、シラカバ・ジャクモンティー、アセビ、ソヨゴ、サザンカ等植栽しており、夏場は緑陰を多く、冬は葉を落とし陽だまりができるように落葉樹・常緑樹のバランスや配置を考えて植栽計画いたしました。

樹脂フェンス（ディ‐ズガーデン・アルファウッド）と雑木の相性は大変良く枝も周囲に伸びないようにまとめてくれます。 樹脂フェンスの板幅も6㎝をいれることにより単調にならず、すっきりとしたモダンな雰囲気になります。

エスビック製の9㎝角ショコラ・コロンを円形に敷き並べ、フォーカルポイントとしています。色はモカとラテの2種類を使い色の濃いモカを適当に散りばめました。円の中心は職人さんのこだわりで微妙に角を丸くしたり台形にしたりと ひと手間かけて張りました。目地は少し低めに入れ、ショコラチョコレートのような優しい表面を埋めないように仕上げました。

通路とお庭の間に1箇所勝手口を設けております。せっかくフェンスで視線をかくしたのに、扉で外から丸見えとならないように、壁付きの扉＝ディ‐ズパティオ・ウォールを設置しました。お庭の中でも、サークルともう一つのフォーカルポイントになりました。アンティークガラス窓のついた扉にはラッチ錠による施錠機能と、落とし棒がついています。

外からも見ておしゃれな勝手口になりました。

フェンスで囲みすぎるとせっかくのお庭がすこし窮屈に感じてしまいます。そこで１箇所は扉もフェンスをつけない場所をつくり、樹木で視線を遮ることにしました。中央左の白い幹肌の木は、アオダモ。野球のバットや家具に利用される樹で人気の樹種です。 　眺めれば癒され、適度に視線も隠してくれる樹木はおすすめです。

冬場でもお庭が楽しめる様、日当たりを計算し落葉樹をサークルの周囲に植えております。冬は太陽の角度が斜めから入ることから、枝を通り抜けた日差しがお庭を明るくしてくれます。